JMDCと国立成育医療研究センターは2025年3月19日、小児疾患の病名マスタを無償で公開したことを発表しました。この取り組みは、小児医療研究の促進を目指す「BIG DATA for CHILDREN」プロジェクトの一環として実施されています。
病名マスタとは何か
病名マスタとは、レセプトデータを用いた研究を行う際に必要となる、特定の疾患に該当する標準病名をまとめたデータセットです。この病名マスタがあることで、患者の診察や検査、治療内容などが含まれている詳細なレセプトデータの分析が可能になります。
研究者の課題を解決
従来、病名マスタの作成・メンテナンスには非常に時間がかかり、研究者にとって大きな障壁となっていました。今回、JMDCが持つレセプトデータのマスタ構築・運用ノウハウを活用して作成した病名マスタを無償公開することで、研究者がより容易に研究に取り組める環境が整備されました。
小児医療研究の促進へ
日本では子ども向けの医薬品開発が非常に少なく、臨床現場ではオフラベル使用や大人用製剤の流用が行われています。また、疾病を抱えた子どもの生活負担や経済的負担などの詳細な調査・分析も十分に行われていません。
「BIG DATA for CHILDREN」プロジェクトは、JMDCの国内最大級のヘルスビッグデータを活用し、小児における疾患・治療の実態解明を目指しています。病気に苦しむ子どもたちの実態を社会に伝えることで、日本の未来を担う子どもたちを救うきっかけづくりを行っています。
今後の展開
JMDCは今後も提供する病名マスタの疾患領域を拡大し、医療ビッグデータを用いた研究の推進および社会実装に貢献していく方針です。この取り組みにより、小児医療研究の発展と、子どもたちの健康増進が期待されます。
詳細情報は「BIG DATA for CHILDREN」公式サイトで確認できます。
https://www.bigdataforchildren.jp