京都大学の研究チームは、iPS細胞を使ったパーキンソン病の治験について、安全性と有効性が確認されたと発表しました。7人の患者を対象に行われた治験では、全員に健康上の大きな問題は見られず、6人については移植した神経細胞からドーパミンが出ていることが確認され、そのうち4人は症状も改善しました。
パーキンソン病は国内に約25万人の患者がいる難病です。研究チームは年度内にも厚生労働省に承認申請を行う方針ですが、高橋淳教授は「最終的な承認を得るためにはもっと多くの試験が必要で、できれば2030年までに実用化を目指す」と話しています。