難病について早期の正しい診断、適切な疾病管理のための治療継続及び良質な療養生活の確保を図るため、「東京都難病診療連携拠点病院」及び「東京都難病医療協力病院」として指定があります。
東京都難病診療連携拠点病院のその一つである東京慈恵会医科大学附属病院についてまとめました。
病院詳細
東京慈恵会医科大学附属病院は、東京都港区西新橋に位置する大学病院であり、日本で最も長い歴史を持つ私立病院の一つです。この病院は「病気を診ずして病人を診よ」という基本理念に基づき、質の高い医療の実践と医療人の育成に取り組んでいます。
1922年に東京病院の経営が社団法人東京慈恵会に移管されたことから始まり、その後数回の名称変更を経て、1962年に現在の名称になりました。1994年には特定機能病院として承認されています。病院は幅広い医療サービスを提供しており、特に母子医療センターや腫瘍センターなど、特定の分野で高度な医療を提供していることが特徴です。
診療科には、内科、外科、小児科、精神神経科など多岐にわたり、総合診察部、画像診断部、放射線治療部などの中央診療部門も充実しています。また、特定承認保険医療機関(高度先進医療)として、培養細胞による先天性代謝異常診断や顔面骨・頭蓋骨の観血的移動術などの先進医療も行っています。
患者さん本位の医療を心掛け、医師と看護師が協力してチーム医療を実践し、患者さんの人生を応援する医療を提供していることが、この病院の強みです。
名称 | 東京慈恵会医科大学附属病院 |
所在地 | 東京都港区西新橋三丁目19番18号 |
電話番号 | 03-3433-1111(代表) |
所在地
診断・治療可能な主な疾病名
神経・筋疾患 | パーキンソン病、重症筋無力症、多発性硬化症/視神経脊髄炎、慢性炎症性脱髄性多発神経炎/多巣性運動ニューロパチー、もやもや病、脊髄空洞症、脊髄髄膜瘤、限局性皮質異形成、神経細胞移動異常症、海馬硬化を伴う内側側頭葉てんかん、ミオクロニー欠神てんかん、ミオクロニー脱力発作を伴うてんかん、レノックス・ガストー症候群、ウエスト症候群、片側痙攣・片麻痺・てんかん症候群、徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症、結節性硬化症 |
代謝疾患 | ライソゾーム病、副腎白質ジストロフィー、ミトコンドリア病、全身性アミロイドーシス、ウィルソン病、フェニルケトン尿症、高チロシン血症1型、高チロシン血症2型、高チロシン血症3型、メープルシロップ尿症、プロピオン酸血症、メチルマロン酸血症、イソ吉草酸血症、グルコーストランスポーター1欠損症、グルタル酸血症1型、グルタル酸血症2型、尿素サイクル異常症、リジン尿性蛋白不耐症、複合カルボキシラーゼ欠損症、筋型糖原病、肝型糖原病、シトリン欠損症 |
皮膚・結合組織疾患 | 神経線維腫症、天疱瘡、表皮水疱症、膿疱性乾癬(汎発型)、スティーヴンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症、色素性乾皮症、家族性良性慢性天疱瘡、類天疱瘡(後天性表皮水疱症を含む。)、特発性後天性全身性無汗症 |
免疫疾患 | 高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、悪性関節リウマチ、原発性抗リン脂質抗体症候群、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎/多発性筋炎、全身性強皮症、 混合性結合組織病、シェーグレン症候群、成人スチル病、再発性多発軟骨炎、ベーチェット病、若年性特発性関節炎、家族性地中海熱、IgG4関連疾患 |
循環器疾患 | バージャー病、 特発性拡張型心筋症、肥大型心筋症、拘束型心筋症、マルファン症候群、 総動脈幹遺残症、修正大血管転位症、完全大血管転位症、単心室症、左心低形成症候群、三尖弁閉鎖症、心室中隔欠損を伴わない肺動脈閉鎖症、心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖症、ファロー四徴症、両大血管右室起始症、エプスタイン病、先天性三尖弁狭窄症、先天性僧帽弁狭窄症、先天性肺静脈狭窄症、左肺動脈右肺動脈起始症 |
血液疾患 | 再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血、発作性夜間ヘモグロビン尿症、特発性血小板減少性紫斑病、血栓性血小板減少性紫斑病、後天性赤芽球癆、ダイアモンド・ブラックファン貧血、ファンコニ貧血、自己免疫性後天性凝固因子欠乏症、 特発性多中心性キャッスルマン病 |
腎・泌尿器疾患 | IgA腎症、多発性嚢胞腎、急速進行性糸球体腎炎、抗糸球体基底膜腎炎、一次性ネフローゼ症候群、一次性膜性増殖性糸球体腎炎、紫斑病性腎炎 |
骨・関節疾患 | 黄色靱帯骨化症、後縦靱帯骨化症、広範脊柱管狭窄症、特発性大腿骨頭壊死症、低ホスファターゼ症、肋骨異常を伴う先天性側弯症、骨形成不全症、軟骨無形成症 |
内分泌疾患 | 下垂体性ADH分泌異常症、下垂体性TSH分泌亢進症、下垂体性PRL分泌亢進症、クッシング病、下垂体性ゴナドトロピン分泌亢進症、下垂体性成長ホルモン分泌亢進症、下垂体前葉機能低下症、甲状腺ホルモン不応症、先天性副腎皮質酵素欠損症、先天性副腎低形成症、アジソン病 |
呼吸器疾患 | サルコイドーシス、特発性間質性肺炎、肺動脈性肺高血圧症、慢性血栓塞栓性肺高血圧症、リンパ脈管筋腫症、肺胞蛋白症(自己免疫性又は先天性)、先天性横隔膜ヘルニア |
視覚疾患 | 無虹彩症 |
聴覚・平衡機能疾患 | クルーゾン症候群、アペール症候群、ファイファー症候群、アントレー・ビクスラー症候群、遅発性内リンパ水腫、 好酸球性副鼻腔炎 |
消化器疾患 | バッド・キアリ症候群、特発性門脈圧亢進症、原発性胆汁性胆管炎、原発性硬化性胆管炎、自己免疫性肝炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、好酸球性消化管疾患、慢性特発性偽性腸閉塞症、腸管神経節細胞僅少症、ヒルシュスプルング病(全結腸型又は小腸型)、総排泄腔外反症、総排泄腔遺残、乳幼児肝巨大血管腫、胆道閉鎖症 |
染色体・遺伝子異常 | ルビンシュタイン・テイビ症候群、CFC症候群、コステロ症候群、チャージ症候群、エーラス・ダンロス症候群、オクシピタル・ホーン症候群、VATER症候群、ウィーバー症候群、コフィン・ローリー症候群、モワット・ウィルソン症候群、ATR-X症候群、コフィン・シリス症候群、ロスムンド・トムソン症候群、歌舞伎症候群、コケイン症候群、ソトス症候群、ヌーナン症候群、ヤング・シンプソン症候群、1p36欠失症候群、4p欠失症候群、5p欠失症候群、第14番染色体父親性ダイソミー症候群、スミス・マギニス症候群、エマヌエル症候群、脆弱X症候群関連疾患、脆弱X症候群、オスラー病、エプスタイン症候群、先天異常症候群、ハッチンソン・ギルフォード症候群 |
専門外来 | 骨特殊疾患外来(整形外科)、脊椎外来(脊椎脊髄センター)、股関節外来(整形外科)、パーキンソン病外来(脳神経内科)、メモリー外来(精神神経科)、あたまとかおの形外来 (母子医療センター)、神経線維腫症外来(皮膚科) |
備考1:診断・治療可能な疾病名は代表的なものを挙げているため、記載されていない疾病でも診断・治療が可能な場合がありますので、医療機関へお問い合わせください。
備考2:この表に記載する疾患の分類と医療機関の診療科名が異なる場合があります。また、様々な症状のある疾病は複数の診療科で診療を行っていますので、診療科につきましては医療機関へお問い合わせください。
注釈1:診断は可能な疾病がある場合がありますので、医療機関へお問い合わせください。