難病について早期の正しい診断、適切な疾病管理のための治療継続及び良質な療養生活の確保を図るため、「東京都難病診療連携拠点病院」及び「東京都難病医療協力病院」として指定があります。
東京都難病診療連携拠点病院のその一つである聖路加国際病院についてまとめました。
病院詳細
聖路加国際病院は、東京都中央区に位置し、1901年に設立された、日本聖公会系列の学校法人聖路加国際大学が運営する病院です。病院ランキングではしばしば上位に評価され、研修医の初期臨床研修施設としても人気が高いです。
聖路加国際病院は40以上の診療科を有し、全診療科が完全予約制で運営されています。診療科には眼科、感染症科、循環器内科、小児科、腎臓内科、泌尿器科、リウマチ膠原病センターなどがあり、それぞれ特定の疾患や患者ニーズに特化した外来サービスを提供しています。例えば、眼科では網膜硝子体手術や黄斑手術、角膜疾患、屈折矯正手術など幅広い治療オプションを提供しており、その他にもがん治療、心疾患の治療、予防医療など、様々な医療サービスが整っています。
病院の施設面では、新病院棟が1992年に竣工し、病室はプライバシーと感染防御の観点からほぼ全室が個室で構成されています。大規模災害時には臨時の医療処置が可能な設計となっており、災害発生時には大量の被災者を受け入れることができる体制を備えています。
このように、聖路加国際病院は高度な医療技術と包括的な医療サービスを提供する、日本の先進的な医療施設の一つです。
名称 | 聖路加国際病院 |
所在地 | 東京都中央区明石町9番1号 |
電話番号 | 03-3541-5151(代表) |
診断・治療可能な主な疾病名
神経・筋疾患 | パーキンソン病、重症筋無力症、多発性硬化症/視神経脊髄炎、脊髄小脳変性症(多系統萎縮症を除く。)、もやもや病、脊髄髄膜瘤 |
代謝疾患 | 全身性アミロイドーシス、ウィルソン病、ポルフィリン症 |
皮膚・結合組織疾患 | なし(注釈1) |
免疫疾患 | 高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎/多発性筋炎、全身性強皮症、混合性結合組織病 、シェーグレン症候群、ベーチェット病、若年性特発性関節炎 |
循環器疾患 | 単心室症、ファロー四徴症 |
血液疾患 | 特発性血小板減少性紫斑病 |
腎・泌尿器疾患 | IgA腎症、多発性嚢胞腎 |
骨・関節疾患 | 強直性脊椎炎 |
内分泌疾患 | 下垂体前葉機能低下症 |
呼吸器疾患 | サルコイドーシス、特発性間質性肺炎、肺動脈性肺高血圧症、先天性横隔膜ヘルニア |
視覚疾患 | なし(注釈1) |
聴覚・平衡機能疾患 | なし(注釈1) |
消化器疾患 | 原発性胆汁性胆管炎、原発性硬化性胆管炎、自己免疫性肝炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、慢性特発性偽性腸閉塞症、巨大膀胱短小結腸腸管蠕動不全症、腸管神経節細胞僅少症、クロンカイト・カナダ症候群、ヒルシュスプルング病(全結腸型又は小腸型)、総排泄腔外反症、総排泄腔遺残、乳幼児肝巨大血管腫、胆道閉鎖症、アラジール症候群 |
染色体・遺伝子異常 | なし(注釈1) |
専門外来 | <リウマチ膠原病センター> 血管炎外来、妊娠出産サポート外来、小児アレルギー・リウマチ・膠原病外来 |
備考1:診断・治療可能な疾病名は代表的なものを挙げているため、記載されていない疾病でも診断・治療が可能な場合がありますので、医療機関へお問い合わせください。
備考2:この表に記載する疾患の分類と医療機関の診療科名が異なる場合があります。また、様々な症状のある疾病は複数の診療科で診療を行っていますので、診療科につきましては医療機関へお問い合わせください。
注釈1:診断は可能な疾病がある場合がありますので、医療機関へお問い合わせください。