難病について早期の正しい診断、適切な疾病管理のための治療継続及び良質な療養生活の確保を図るため、「東京都難病診療連携拠点病院」及び「東京都難病医療協力病院」として指定があります。

東京都難病診療連携拠点病院のその一つである杏林大学医学部付属病院についてまとめました。

病院詳細

https://www.kyorin-u.ac.jp/hospital/

杏林大学医学部付属病院は、多摩地域唯一の大学医学部付属病院で、特定機能病院として高度な医療の提供及び開発・評価、研修を行っています。東京都の人口の3分の1をカバーするこの病院は、高度救命救急センターを含む4つの高度救命救急センターの一つであり、東京都ドクターヘリ事業の基幹病院でもあります。難治性の慢性疾患や高度先進医療に対しても、各診療科の専門医が最新の医療を提供しています​​。

診療科には内科系、外科系、およびそれ以外の診療科が含まれ、呼吸器内科、腎臓内科、循環器内科、消化器内科、感染症科、腫瘍内科など幅広い分野をカバーしています。外科系では、消化器・一般外科、呼吸器・甲状腺外科、乳腺外科、小児外科などがあり、さらにリハビリテーション科や精神神経科などの専門領域も充実しています​​。

病院の特徴としては、循環器疾患、脳卒中治療、救急医療、正確な診断と治療、24時間360°の出産支援、入院生活のサポートなど、高度な医療サービスを提供していることが挙げられます。

沿革では、1954年に母体となる三鷹新川病院が開院し、1970年に杏林大学医学部が開設されました。以降、高度救命救急センターの開設、特定機能病院の承認、がん診療連携拠点病院の認定など、数多くの発展を遂げてきました​​。

名称杏林大学医学部付属病院
所在地東京都三鷹市新川六丁目20番2号
電話番号0422-47-5511(代表)

診断・治療可能な主な疾病名

神経・筋疾患パーキンソン病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎/多巣性運動ニューロパチー、脊髄小脳変性症(多系統萎縮症を除く。)、もやもや病、脊髄空洞症、皮質下梗塞と白質脳症を伴う常染色体優性脳動脈症、前頭側頭葉変性症、ビッカースタッフ脳幹脳炎、結節性硬化症
代謝疾患ミトコンドリア病、全身性アミロイドーシス、家族性高コレステロール血症(ホモ接合体)
皮膚・結合組織疾患天疱瘡、スティーヴンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症、類天疱瘡(後天性表皮水疱症を含む。)、特発性後天性全身性無汗症
免疫疾患結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、悪性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、ベーチェット病、IgG4関連疾患
循環器疾患肥大型心筋症、巨大静脈奇形(頚部口腔咽頭びまん性病変)、巨大動静脈奇形(頚部顔面又は四肢病変)
血液疾患再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血、発作性夜間ヘモグロビン尿症、特発性血小板減少性紫斑病、血栓性血小板減少性紫斑病、後天性赤芽球癆、ファンコニ貧血
腎・泌尿器疾患多発性嚢胞腎、非典型溶血性尿毒症症候群、急速進行性糸球体腎炎、抗糸球体基底膜腎炎、一次性ネフローゼ症候群、間質性膀胱炎(ハンナ型)
骨・関節疾患黄色靱帯骨化症、後縦靱帯骨化症、広範脊柱管狭窄症、特発性大腿骨頭壊死症、強直性脊椎炎
内分泌疾患下垂体性PRL分泌亢進症、クッシング病、下垂体性成長ホルモン分泌亢進症、下垂体前葉機能低下症、アジソン病、ビタミンD依存性くる病/骨軟化症
呼吸器疾患サルコイドーシス、特発性間質性肺炎、肺動脈性肺高血圧症、慢性血栓塞栓性肺高血圧症、肺胞蛋白症(自己免疫性又は先天性)、巨大リンパ管奇形(頚部顔面病変)、先天性横隔膜ヘルニア
視覚疾患網膜色素変性症
聴覚・平衡機能疾患若年発症型両側性感音難聴、遅発性内リンパ水腫、好酸球性副鼻腔炎
消化器系疾患クローン病、潰瘍性大腸炎、非特異性多発性小腸潰瘍症、ヒルシュスプルング病(全結腸型又は小腸型)、総排泄腔遺残、胆道閉鎖症
染色体・遺伝子異常オスラー病
専門外来なし
引用:東京都保健医療局

備考1:診断・治療可能な疾病名は代表的なものを挙げているため、記載されていない疾病でも診断・治療が可能な場合がありますので、医療機関へお問い合わせください。
備考2:この表に記載する疾患の分類と医療機関の診療科名が異なる場合があります。また、様々な症状のある疾病は複数の診療科で診療を行っていますので、診療科につきましては医療機関へお問い合わせください。
注釈1:診断は可能な疾病がある場合がありますので、医療機関へお問い合わせください。

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